乳がんと診断されたのは、医療保険を解約し県民共済に切り替えた直後のこと。
愛猫や治療費、仕事のことが頭をよぎり、不安とショックが大きかったです。
周囲のサポートのおかげで乗り越えることができました。
乳がんに関して、よく聞く心配ごとはこんな感じです。
- 再発や、転移の不安
- 乳がん患者の多くは、再発や転移への不安を抱えています。
- 治療が終わっても、完全に不安が消えることはありません。
- 外見の変化
- 治療による脱毛や乳房切除などの外見の変化は、自信の喪失や心理的な負担につながることがあります。
- 経済的負担
- 治療費や仕事を休むことで収入が減るなど、経済的な不安を抱える人が多いです。
- 特に長期治療が必要な場合、生活全体に影響が出ることもあります。
- 家族への負担
- 家族への負担を気にして悩む患者も多くいます。
- 特に子育て中や介護をしている人にとっては、治療との両立が大きな課題です。
- 就労と治療の両立
- 治療と仕事の両立は多くの人にとって難しい課題です。
- 特に働き盛りの世代では、職場の理解や体力的な問題で悩むことが多いです。
この記事では、初期の通院から入院・手術、放射線治療に至るまでの治療の流れと、それぞれにかかった費用を、実際の金額も交えて詳しくご紹介しています。
また、実際に利用した高額療養費制度や医療費控除の手続きの流れについても紹介しています。
治療費に不安を感じている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
同じような病気と向き合っている方や、乳がんに不安を抱えている方へ。私の経験が、少しでも役に立てれば嬉しく思います。
◆ 前兆〜診断まで
・胸に違和感:石のような硬いものを感じる
2024年9月のはじめの頃、シャワーに入っていると胸に違和感がありました。
石のようなものがある。
皮膚からボコッと出ているような?なんだこれはと不快感があり、不安になりましたが、恐怖のほうが勝ってしまい、見なかったことにしました。
・2024年9月28日:胸のしこりの検査
友人に相談したところ、友人の母も乳房にしこりが見つかり、乳がんと診断されたと聞きました。
その話を聞いてますます不安になり、放置することが怖くなりました。
これ以上悩んでいても仕方ないと思い、思い切って検査を受けることを決心しました。
乳腺外科の予約を取り、検査を受けることにしたのです。実は、乳腺外科には産後に一度検査を受けて以来、20年ぶりの訪問です。
受付後、いよいよ検査です。
マンモグラフィとエコー検査を受けることになり、不安と緊張が入り混じった複雑な気持ちになりました。
・マンモグラフィ検査(乳房レントゲン)
・マンモグラフィ検査:乳房専用のレントゲン撮影で、乳がんの早期発見に役立つ検査です。
- ・安全性:放射線被ばく量が非常に少ない
- ・痛みについて:撮影時に乳房を圧迫するため、痛みや不快感を感じることがあります
乳房を圧迫して、乳腺を撮影、しこりの形や、乳腺の乱れ、がん細胞が死滅してできる石灰化などを見つけ、乳がんの早期発見に役立つ検査です。

激しい痛みに、思わず声が出てしまいました。
・エコー検査(乳腺超音波検査)
・エコー検査:乳房内の状態を調べるために超音波を使う安全で痛みの少ない検査です。
- 安全性:放射線を使用しないため、身体に害がなく、繰り返し受けることが可能です。
- 痛みが少ない:検査時はゼリーを塗り、探触子(プローベ)を滑らせて行うため、痛みはほとんどありません。
安全で痛みが少なく、高濃度乳腺や若年層の女性にも適した検査方法です。
マンモグラフィと併用することで、乳がんの早期発見率をさらに高めることができます。

痛みはなかったけれど、ゼリーの生暖かい感触とプローべの滑らかさが不快で、思わず顔をしかめてしまいました。
2つの画像検査の結果をもとに、(20〜30分程待った後)いよいよ医師の診察です。
マンモグラフィ検査では異常は見られなかったけれど、エコー検査で少し気になる箇所があり、医師からはコア生検(細胞を採取する検査)をした方が確実で、安心できるとの説明を受けました。
迷うことなく、すぐに同意し、検査を受けることに決めました。
コア生検(細胞を採取する検査)とは
異常がある箇所の細胞を採取して顕微鏡で調べることで、その腫瘍が良性か悪性か、また乳がんの種類を診断できます。
この方法は、細胞診よりも正確で、多くの異常について確実な診断をするのに役立ちます。
手順は、下記の通りです
- 局所麻酔:検査部位に局所麻酔を施し、痛みを軽減します
- 超音波ガイド下で針の挿入:超音波(エコー)で腫瘍の位置を確認し、太さ約1.6mm〜2mmの専用針を病変部に進めます
- 組織採取:針の先端部分でばねの力を利用して一瞬で組織片を切り取り、必要な量の組織片を採取するため、同じ手順を数回(5回程)繰り返します。
- 止血と圧迫:挿入した部位をガーゼで圧迫し、止血処置を行います。
- 採取した組織は染色後、顕微鏡で観察され、約1~2週間で結果が判明します。

局所麻酔も激痛で、組織採取の際には声が出ないほどの痛みを感じました。
音と振動がひどく、ただひたすら早く終わってほしいと願っていました。
また、看護師さんからは「結果が出るまでは不安になるだけだから、ネット検索は控えたほうがいいよ」とアドバイスを受けました。
麻酔の効果が出るまでの待機時間を含め、検査全体で約30分から40分ほどかかりました。
止血と圧迫のために使われたガーゼはとても分厚く、テープも強力で、しっかりとカバーされているように感じました。
2日ほどは外さないように言われ、また、自然に取れるまで無理に剥がさないように指示されました。
処置が終わり、結果が出次第連絡するとのことで、痛み止めをもらって帰宅しました。
途中のスーパーで買い物をしていると、麻酔の効果が切れたのか、ひどい痛みと寒気に襲われました。
急いで帰宅し、家に着くと痛み止めを飲み、そのまま就寝。
ちなみにガーゼは剥がすのが怖くて、3日ほどそのままにしていました。
・2024年10月19日:がんと診断
先生が手術の内容を図でわかりやすく説明してくださいました。
切除した組織をさらにスライスして、取り切れなかった部分にがん細胞が残っていないかを確認するとのことでした。

一瞬、頭の中は真っ白になり、時間が止まったように感じました。
その中で『私のことなのか?』という思いが浮かびました。
幸いにも初期のがんでしたが、それでもショックは大きかったです。
病名は『非浸潤性乳管がん』。
聞き慣れない名前でしたが、がんであることには変わりなく、大きなショックを受けました。
『非浸潤性乳管がんとは』
非浸潤性乳管がん(DCIS:Ductal Carcinoma In Situ)とは、乳腺の乳管内に発生したがん細胞が、まだ乳管の壁を越えて周囲の組織へ浸潤していない状態のがんです。
がん細胞は乳管の中にとどまっており、乳房の他の部分へはまだ広がっていない段階。
初期段階で、“ステージ0”という分類になります。
特徴について:
- 進行性のリスク: 非浸潤性乳管がんは転移のリスクがなく、適切な治療を受ければ予後は非常に良好です。しかし、治療しない場合は浸潤性乳がんへ進行する可能性があります。
- 症状: 多くの場合、非浸潤性乳管がんは無症状であり、定期的な検診で偶然見つかることが多いです。まれにしこりや異常が感じられることもありますが、特に自覚症状がないことが特徴です。
- 診断: 主にマンモグラフィーや超音波検査、組織検査(生検)によって診断されます。
治療法:
非浸潤性乳管がんが発見された場合、治療方法としては以下が一般的です。
手術:
- 乳房温存術: がん組織とその周囲の正常組織を切除し、乳房の外観を維持する方法。
- 乳房切除術: 乳房全体を切除する方法。広範囲にDCISが広がっている場合に選択されます。
放射線療法:
- 手術後に再発リスクを低減するために行われます。
ホルモン療法:
- ホルモン受容体陽性の場合、タモキシフェンやアロマターゼ阻害薬を使用して再発リスクを抑えることがあります。
経過観察
- 低リスクのDCISの場合、積極的な治療を行わず定期的な検査で経過を観察する方法も検討されています。

私は乳房温存術を受け、放射線療法を16回終えました。
今は、ホルモン療法としてタモキシフェンを毎日服用しており、これを5年間続ける予定です。
◆ 診断後の不安と準備
・私が不安に思った3つのこと
診断結果を告げられた後、頭に浮かんだ不安は次の通りです。
不安 1:入院中の愛猫の世話は?
まず頭に浮かんだのは愛猫のことでした。どうしようと思いました。
3日から5日間の短期入院とはいえ、家を空けることになるので不安でした。
私と猫の1人一匹暮らしなのです。

友人に相談したところ、退院までの期間、私の家に通って愛猫のお世話をしてくれることになりました。本当に感謝しています。
不安 2:入院費用は?
入院費用はどのくらいかかるのだろうか?検査入院から手術、そして退院までの費用が気になります。
手術は初めてだったので、費用についても全く検討がつきませんでした。

8月に医療保険を解約し、掛け捨ての県民共済に切り替えたばかりで、保険が適用外になったことに絶望感を抱きました。もちろん即解約しました。
しかし、幸いにも高額療養費制度を活用でき、この制度が本当にありがたいと感じました。
高額療養制度とは?

高額療養費制度は、医療費が高額になった場合に、自己負担額が一定の上限(自己負担限度額)を超えた分を公的医療保険が補助してくれる仕組みです。この制度により、家計への負担を軽減しながら必要な医療を受けることができます。
高額な医療費を支払ったとき | こんな時に健保 | 全国健康保険協会全国協会けんぽ公式サイトより引用
私は、会社員なので協会けんぽに連絡をして、事前に「限度額適用認定証」を申請して発行してもらいました。
おかげで、支払い日に限度額での支払いで済みました。
支払日までに間に合わなかった場合は先に全額支払いをして、後日高額療養費として差し引き額の払い戻しを受ける事ができます。
12月5日〜12月8日までの入院費用:¥98,231でした。
国保の場合はどうなるのか調べてみました。
- 申請方法:国保を運営する自治体(市区町村)の窓口で申請します。
- 必要書類(保険証、本人確認書類など)を持参し、「限度額適用認定申請書」を提出します。
- 認定証は即日交付される場合もありますが、自治体によっては数日かかることがあります。
不安 3:仕事はどうなる?
仕事はどうなるのか、職場にはなんて報告すればいいのか、どう思われるのか考えるだけで頭が混乱しました。
ただでさえ悪性のものが身体にあって不安なのに、こんなにも悩むことになるなんて…。

会社の上司に相談したところ、快く理解していただき協力してもらえることになりました。
本当に感謝しています。
・11月人生初のMRIと入院手続き
初めてのMRI検査に不安と緊張を感じていました。
どんな感じなのだろうと想像もできませんでした。
11月7日:諸々の検査とMRI
この日は以下の検査です。
- 尿検査
- 肺機能検査
- 採血
- 心電図
- MRI検査
人生初のMRIは最悪でした。うつ伏せの姿勢で血管に液体を流すため、点滴の針を腕に刺すのですが、体勢が悪くて針が曲がってしまい、何度もやり直しになりました。激痛が走ります。
看護師さんも困っていました。
数回やり直したのちに成功したので検査を続行しました。
乳がん手術前のMRI検査で使用される点滴は「ガドリニウム系造影剤」で、腫瘍の広がりや詳細な状態を確認するために不可欠なものです。
MRI検査中は、かなりの騒音でした。
音の特徴はまるで工事現場にいるかのようで、日常生活ではほとんど経験しないレベルのものでした。検査が終わった後に時間を確認すると、約2時間が経っていました。
受付で説明を受けているときに気づいたのですが、腕がパンパンに腫れているのです。点滴が漏れていたようで、看護師さんもドン引きでした。

何度も針を刺されて、気分がブルーになりました。
さらに、点滴が漏れて腕がパンパンに腫れていて、ショックを受けました。
へとへとになりながら帰宅したものの、明日には仕事が待っています。
本当にしんどい一日でした。
11月21:入院手続き
手術には保証人が必要?全員に身内や家族がいる前提なのでしょうか…。
娘は県外に行っているし、父は高齢で遠く離れて暮らしています。
親族も予定があるかもしれないし、いきなり何から話せばいいのか悩みました。
説明するだけでも心配をかけるのではないかと考えていました。
看護師さんに「何かあったときに心配だから、誰かいないですか?」と促され、小さい頃から仲良しの叔母を頼ることにしました。
叔母もまた遠く離れていて、車で約1時間かけて駆けつけてくれました。本当にありがたいことです。
事情を話すと、叔母はすごく驚いていましたが、「初期で見つかって良かった!」とポジティブな叔母が大好きです。
看護師さんとの面談では、入院手術日時の説明などを受けました。
その際、看護師さんが叔母に「手術の日に来れないのですか?」と尋ねたのです。
私は「やめてー、これ以上迷惑をかけたくない!」と内心思いました。
「1人でも全然平気です!」となんとか説得しましたが、叔母は仕事を休んで来てくれると言いました。
さらに、保証人は2人必要ということで、もう一人は娘にお願いすることにしました。心配をかけたくないので言いたくなかったのですが…。

2人も保証人が必要だなんて⋯。
頼れる身内がいなかったらどうなったのだろう。
叔母には感謝です。
◆ 手術・入院・退院まで
・12月5日:検査入院〜手術、退院まで
検査入院
13時30分に受付をして下記の検査が開始されました。
- レントゲン撮影
- 口腔外科
- 麻酔科との面談
口腔外科では歯のチェックを受けました。
グラつく歯や取れかけた詰め物があると、麻酔中に危険が生じる可能性があるということでした。
麻酔科では、麻酔を打つタイミングについての説明を受けました。
- 手術に対する恐怖心が強い方に向けて、病室から手術室に向かうのがつらい場合、病室で麻酔をかけてそのままベッドで手術室に運ばれる方法。
- 自分で歩いて手術室に向かい、手術時に麻酔を打つという方法。

私は手術室の様子も見たかったので、後者の方法を選びました。
記憶を残しておきたかったのです。

説明が終わった頃には、すでに夜になっていました。
病室に戻り、夕食を食べてから就寝しました。
手術当日


朝は4時に起きて軽くシャワーを浴びました。
朝ご飯は食べず、点滴の準備が始まりました。外はとても美しい朝焼けが広がっていました。
手術は10時からの予定で、その少し前に手術室に向かいました。病室はひんやりしていて、真っ白な空間でした。
手術室には担当医、麻酔科の先生、看護師さんが3名ほどいらっしゃいました。
麻酔の合図について説明を受け、「数秒数えているうちに眠りに入ります。次に目を覚ますときには手術は終わっていますよ」と言われました。
尿道の管は手術中に通されるのですが、術後に目を覚ます前に外してほしいと要望を伝えました。
そして、私は眠りにつきました。
目を覚ました瞬間、手術が終わったことを伝えられましたが、その直後に激しい痛みに襲われました。
意識が朦朧とする中、「痛い」と繰り返し訴えました。
すぐに痛み止めの点滴が追加され、ベッドで病室へ移動中に激しい吐き気が襲ってきました。
吐き気止めの点滴も追加され、最悪の気分でした。
病室に戻ると、時計は12時を回っていました。
意識はまだはっきりせず、頭の中はぼんやりとしています。
部屋のドアが開き、心配そうに叔母が顔を出しましたが、激しい痛みで会話はできませんでした。
叔母は私の様子を察し、「また後で来るね」と言って、部屋を出ていきました。
私はそのまま寝てしまいました。
目を覚ましたのは夕方でした。
しばらくして、再び叔母が訪れてくれましたが、また「明日来るからね」と言って帰っていきました。
その時、私は激しい痛みに心が折れそうになっていました。
自分の腕が動かせないほどで、今後本当に元通りに動くようになるのか不安でいっぱいでした。
傷を見たくもなく、すべてが最悪の状況に感じました。

術後は本当に辛かったです。
激しい痛みとともに、気持ちも落ち込み、不安が募る時間が続きました。
翌日
相変わらず痛みはありますが、鎮痛剤をのみ手術した当日よりは痛みは軽減していました。
お昼過ぎに叔母がケーキを持ってお見舞いに来てくれました。
叔母の手土産のケーキは、2人で食べるには少し多すぎるくらいでしたが、そのことで緊張感が和らぎました。叔母の存在がすごく心強く、安心感を感じました。
なんだか、1人じゃないんだなと改めて思うことができました。
退院日
今日退院予定だと先生から聞いていたのに、看護師さんからは「明日退院」と言われ、説明に食い違いがありました。
内容が異なると、混乱してしまいますよね。
結局、今日は無事に退院できましたが、このような不一致は本当に避けてほしいです。
友人が来てくれていたとはいえ、愛猫のことが心配で大急ぎで帰宅しました。
帰宅後、愛猫が変わらず元気にしているのを見て、ホッと一安心しました。
12月13日:術後検査
術後の検査を受けに病院へ行きました。
経過は順調とのことで、先生の言葉に安心しました。正直、傷の経過が良いのかどうかは自分ではわからなかったので、先生の言葉が心強かったです。
術後、傷を保護しているテープが剥がれた後に知ったのですが、傷口は縫合していないのです。
小さめの透明テープが数か所固定しているのです。すごい!縫わずにこんな薄い透明のテープの強力さに驚きです。
縫合テープの特徴とメリット
術後の傷口を縫合せずに「縫合テープ」を使用する方法は、皮膚を寄せて固定し、縫合糸を使わずに傷口を閉じる治療法です。
この方法は、縫合糸やステイプル(ホッチキス)と比較して、傷跡が目立ちにくく、治療が簡便であるという利点があります。
- 傷跡が目立ちにくい。
- 麻酔や抜糸が不要。
- 処置が簡単で患者への負担が少ない。
また、年明けに経過観察を行うことになりました。
◆ 術後の経過と治療
・2025年1月11日:経過診察
経過は順調ではないように感じました。年末から年始にかけて病院が休診だったため、傷の調子が悪くても我慢していました。
傷口からは黄色い膿のようなものが出ており、気になることもありました。
でも、先生は「経過は順調」とおっしゃっているので、信じるしかないと思っています。
1月25日:経過観察とホルモン療法開始と、放射線療法について
経過は順調とのことで、ホルモン療法と放射線治療について説明を受けました。
放射線治療は国立病院で受ける予定で、放射線療法を実施している病院は数か所あり、どこで受けるかは自宅から近い場所を選べるとのことでした。
また、ホルモン療法の薬「タモキシフェン」が処方され、5年間の服用が必要だと説明を受けました。
タモキシフェンは乳がん治療に効果的ですが、ホットフラッシュや骨密度の低下、血栓症などの副作用があることがあります。また、ホルモンバランスの変化で気分が落ち込んだり、不安になることもありますが、医師と相談しながら対処していくことが重要です。

疲れやすくなり、日中に強い眠気を感じることが増えました。
薬は毎日服用し、5年間続ける必要があるので、本当に辛いです。
29日:放射線療法の説明と日程の計画
国立病院で放射線療法の説明を受け、日程について先生と話し合いました。
治療は最低16回が必要で、治療回数が多い人では25回になることもあるそうです。
その理由として、保険の関係で治療回数が増えると、もらえる保険金が増えるということでした。
私は保険に加入していないので、16回の治療になります。費用は16回で約25万円とのことです。
高額療養費は1ヶ月分の治療費に対して適用されるため、2月中に治療を終わらせたい旨を先生に伝えました。
先生も快く快諾してくださり、安心しました。
2月3日:放射線療法開始から終了まで
放射線療法がいよいよ始まります。
正直、どんな感じなのか全く想像がつきません。痛みがあるのか、熱いのか、それとも全く違う感覚なのか…。
通院中は勤務時間を14時上がりにしてもらって、とても助かっています。
治療の予約時間は最終が15時で、14時45分までに受付を済ませる必要があるので、結構ハードな16日間が続きます。
- 時間:10分弱
- 音:機械音が気になる程度
- 感覚:特になし
- 副作用:怠さと倦怠感※治療後も、3ヶ月ほど怠さや倦怠感が続く場合があるとのことです。
- 皮膚への影響:こげ茶色に変色※数ヶ月以内には元に戻るとのことですが、4月8日現在変色したままです。

放射線療法自体は、全く痛みも熱さも感じることなく、横になったままで体の周りを機械がぐるぐる回るだけです。
しかし、数回受けると、皮膚が変色して驚きました。
さらに、乾燥がひどく、張っていたテープと一緒に皮膚が剥がれてしまい、激しい痛みを感じました。
その時、保湿ケアの重要性を痛感しました。
また、怠さと倦怠感に悩まされました。
◆ お金のこと
・通院・手術・入院の費用を計算してみた結果
合計費用は、226,934円でした。
病院に通い始めてからの費用を調べて計算してみたところ、意外にも支払える金額に収まったという印象を受けました。
病気になってから、通院や手術、入院費用が膨大になるのではないかと心配していましたが、破産するほどではないという感じです。これは高額療養費制度のおかげですね。
最初に県民共済の保険が適応外と判断された時は、本当に絶望感しかありませんでしたが、なんとか生活を続けられそうです。
結果的に、保険に入っていなくても何とかなるということがわかりました。
項目 | 費用 |
---|---|
手術と入院費 | ・98,231円 (高額療養制度活用) |
MRI検査 | ・16,320円 |
放射線療法(16回) | ・82,763円 (高額療養制度活用) ・通常の費用 (約25万程) |
通院費(2024/9/28~2025/2/22) | ・27,640円 |
入院セット | ・1980円: 1日あたり480円×4日 |
ちなみに、入院セットは意外に便利で、とても助かりました。
退院後に利用料のはがきが届き、スマートフォンで簡単に支払いができて、とても便利でした。
・医療費控除手続き
年間でかかった医療費は、医療費控除の手続きをすることで、一部が戻ってきます。
医療費控除は、1年間(1月1日から12月31日)に支払った医療費の合計が以下の条件を満たす場合に申請できます:
- 年間の医療費が10万円を超える場合
- 年間所得が200万円未満の場合は、所得の5%を超える医療費
これらの条件を満たした金額が控除対象となり、上限は200万円です
源泉徴収票を用意して、マイナポータルとe-Taxで申請。
約1ヶ月後、国税還付金として指定口座に振り込まれていました。

友人に教えてもらったおかげで、思ったより簡単に手続きできました。
ただ、還付された額は…なんと5,921円!(泣)
それでも「無いよりはマシ」と思うことにしました。
◆ 経験から伝えたいこと
・非浸潤性乳管がんから学んだこと(まとめ)
この経験を通して、健康の大切さや人生観、価値観、考え方は大きく変わりました。
今では、ちょっとしたことでは動じなくなり、イライラすることがあっても、「死ぬわけじゃないし、大丈夫!」「体が自由に動くだけでも十分」と思えるようになりました。
今回のことで、早期発見の重要性を実感し、定期的な検診の大切さを強く感じました。
また、周囲の支えや協力が欠かせないもので、ホントに感謝です。
担当してくださった看護師さんも、以前ステージ3のがんを経験された方で、ご自身の体験を話してくれました。
脇から胸にかけての傷跡も見せてくださり、今は元気に働いている姿に、とても励まされました。
この記事を読んでくださった方には、ぜひ定期的な健康チェックを受けていただきたいと思います。
少しでも「なんだか変だな」と感じたら、迷わず受診することをおすすめします。
同じ病と向き合っている方へ――
手術は無事に終わりましたが、やっぱり再発の不安はあります。
それでも、自分らしく生きていきたいという気持ちが強くなったのは、良いことだと思っています。
この記録が、少しでもあなたの不安を和らげるきっかけとなれば、嬉しく思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
このブログでは、40代からの心と気持ちの変化、日常の出来事、そして趣味について綴っています。

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