老後のためにコツコツ積み上げてきた資金が、たった一度の不正アクセスで一瞬にして消えてしまう――。
そんな信じがたい被害が、今まさに多くの人に現実として起きています。
私自身、最近のニュースを見て本当にゾッとしました。
「長年積み立ててきた資金が、一夜にしてなくなるなんて……」と。
ネット証券は非常に便利ですが、その裏には見逃せないリスクが潜んでいます。
2025年に急増中の「ネット証券取り込み被害」
最近では、ネット証券を狙った不正ログインや資金流出事件が全国で相次いでいます。
- 2025年に入り、不正アクセスによる被害件数・被害額が過去最多を記録
- 中には、1,000万円以上の資産を一夜にして失ったケースも…
SBI証券を名乗る偽メールからフィッシングサイトに誘導され、多額の老後資金を失う被害が発生しています。
実際に、「SB1」など、本物のURLと非常によく似たアドレスが使われるケースも確認されており、見分けがつきにくい巧妙な手口が増えています。
「自分には関係ない」と思っている人ほど、危ないかもしれません。
以前、映画『ビーキーパー』を観ましたが、その内容が非常に印象的でした。
物語では、主人公の恩人である善良な老婦人がフィッシング詐欺に遭い、全財産を奪われ、絶望の末に自ら命を絶ってしまうという悲劇が描かれています。
現実でも同様の手口による被害が後を絶たないそうです。
セキュリティ対策の重要性を改めて痛感させられました。
資産を守るために今すぐできるセキュリティ対策
以下の対策を日々実践することで、被害を防ぐために役立つかもしれません。
強固なパスワードを使う
- 名前や誕生日など、推測されやすいものはNG
- 他のサービスとパスワードの使い回しは絶対に避けましょう
多要素認証（MFA）を有効にする
ネットワーク証券のセキュリティを強くするためには、多要素認証（MFA）の設定が非常に大切です。
MFAとは、ログイン時に「パスワード」だけでなく、もう一つの本人確認（スマホに届く数字など）を行う方法です。
これにより、パスワードが万が一盗まれても、他人が勝手にログインしにくくなります。
具体的な方法
- ワンタイムパスワード（OTP）
- ログイン時に、スマートフォンに届く6桁の確認コード（その時だけ使える合言葉のようなもの）を入力します。これはSMS（ショートメッセージ）や専用アプリで送られてきます。
- 認証アプリの利用
- Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどの無料アプリをスマホに入れて保存し、アプリに表示される数字（ワンタイムパスワード）を入力して本人確認ができます。
これらの設定は、証券会社のセキュリティ設定画面から簡単にできます。
最近は多くの証券会社でMFAの設定が必須になっています。
まだ設定していない場合は、早めに確認・設定しましょう。
ログイン通知・取引通知をONにする
- 怪しいアクセスにすぐ気づけるように
メール・SMSのリンクを信用しない
- 必ず公式アプリや公式サイトからログインを
不要な証券口座は解約または凍結
- 管理対象を減らすことでリスクも軽減
セキュリティソフトとシステムの更新を怠らない
- PCやスマホのセキュリティ状態も定期的にチェックしましょう
安心は「対策の習慣化」から
証券会社もセキュリティ強化に取り組んでいるようですが、最終的に資産を守れるのは自分自身の意識と日々の行動です。
「自分は大丈夫」と思い込まず、今すぐセキュリティ設定や資産の管理体制を見直すことが大切です。
不正アクセスのリスクは、誰にでも起こり得ます。
大切な資産を守るのは、日々のちょっとした行動の積み重ねですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
このブログでは、40代からの心と体、気持ちの変化、日常の出来事、そして趣味について綴っています。
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